2025年7月5日はデマ?嘘?漫画発の「7月に大災難」噂の出処

漫画家・たつき諒氏が2021年に出版した『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社)で「2025年7月に本当の大災難が来る」と夢日記的に記述。ただし「7月5日」ではなく夢を見た日が7月5日だっただけ、と本人もコメントしている
目次
7月5日 デマ? 漫画以上に広がったSNSと海外反応
香港や台湾のSNSで「7月日本で大災害」が拡散し、旅行キャンセルや航空便の減便にまで影響
香港航空は10月まで欠航を決めるなど旅行業界にも大きな影響が出ています。
日本国内では都市伝説的な雰囲気をまとった噂ですが、まさか海外ではここまでの社会現象になっているとは…
SNSでは「#July5Disaster」などのタグで騒ぎが増幅。特定日を指すことで恐怖感が助長された。
↓海外メディアの記事内では新しいババ・ヴァンガの予言として紹介されているほど
indiatimes.com
2025年7月5日 嘘? 気象庁・専門家による科学的否定
気象庁長官(Nomura氏)は「日時・場所を特定した地震予知は科学的に不可能。デマだ」と明言
https://apnews.com/article/japan-earthquake-hoax-meteorological-agency-rumors-misinformation-8d8cd12ad06c5769c8c4b69753d53f83
海外メディアも結構取り上げてますね…
内閣府や地震学者が「南海トラフ巨大地震も予知ではなく統計的想定であり、特定日は科学的根拠なし」とコメント、2022年時の発表で40年以内の発生が「90%程度」なので可能性は0ではないけど40年という期間の振れ幅があります(地震だけに…)
たつき諒氏自身も「2025年7月5日」の断言を否定
SNSやニュースの煽りで「7月5日が災害日」とされたが、たつき氏本人によると夢日記の記録上の“夢を見た日”が7月5日だっただけで、「その日が起こる」と明言してはいない
書籍『私が見た未来 完全版』において掲載している夢日記に「夢を見た日:2021年7月5日4:18AM」と掲載していること等もあり、SNSなどで2025年7月5日が災難の予知の日であるとして拡散されているように推察します。
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202506/0019124473.shtml?utm_source=chatgpt.com
そこから“海底噴火→南海トラフ連動→壊滅的津波”という夢の断片がネット上で拡大解釈され、「2025年7月5日」が確定日として流布。
つまり、7月のいつかに何かあるかもしれない夢だったが、特定日は曖昧だったということ。
そして解釈した人たちが作者の意図とは違って認識した可能性も…
7月5日 デマ? インフルエンサーたちの拡散
複数の有名インフルエンサーが拡散しているので、youtubeでもXでもちょっと検索するとたくさんヒットします。まるで1999年のノストラダムスの大予言の再来のようですね…
これが更なるパニックを呼び、観光業など現実経済にも揺らぎを生じている構図。
7月5日 嘘? なぜ人々は信じたくなるのか
“予言的中”へのバイアス
東日本大震災など過去の的中例と結びつけ、「予知できたかも」と錯覚。とはいえ、たつき氏の関連本は作者本人さえ忘れていた過去内容でもある 。
不安と噂の共鳴
いつ来るか分からない大地震に対する恐怖心理と、「7月5日」という特定日が重なることで信じやすくなる現象。東洋経済なども「“嘘とも言い切れぬ”理由がある」と分析
→東洋経済
SNSの情報拡散力と、海外メディア・航空業界の反応により、ただの噂が社会的事象へシフトしたという
世の人達はSNSの影響力が世界規模という現実を目の当たりに…
2025年7月5日 嘘? なぜ真偽を見極めることが重要か
かつて、ひろゆき氏が
「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」
という発言をしたことがありましたが、SNSも同様です。
誤情報もあれば真実もあるでしょうから玉石混合な世界であるわけですが、
私たちもしっかりと情報を見る目を養わなければなりませんね。
ポイントとしては…↓
科学的根拠の確認:気象庁、内閣府、地震学者すべてが“デマ”と断じており、専門機関の発言が最優先 。
情報拡散時の注意:特定日や災害予言は“煽り文句”になりやすく、拡散前にソースと根拠の確認がマスト。
防災意識の高まり:噂を契機に普段から備蓄・家族との連絡方法・避難計画を見直すチャンスとして捉えるのが理性的。
まとめ:初心者向けチェックリスト
・「7月5日」=漫画の夢日記であって、災害日ではない。
・気象庁らの公式発表は「日時指定予知はデマ」。
・著者自身も「7月」ではあっても「5日」決定ではないと否定。
・SNS拡散はインフルエンサーの論調と相まって加速。
・一方で今回の騒動で防災意識が再注目されるという副作用も。
最後に
「7月5日、だから来る!」そうした噂には一見スリルと合理性があるように見えます。でもその裏には「断片的夢日記」「拡大解釈」「SNS拡散」「不安心理」という四重奏が見え隠れしています。真偽の見極めは情報リテラシーと冷静な視点、そして必要なのは「防災力」。もし本当に災害が来るなら、その時こそ自分の準備が試される。
今のところ、2025年7月5日に日本列島を襲うような大災害が起こる科学的根拠は ゼロ。むしろ、この噂をきっかけに備えに目を向けるのは、むしろ賢明な大人の行動とも言えますね。
間違っても「日本終わるから貯金全部使っちゃえー!」みたいなことをやってはダメですよ!
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