絵本作家になるには?向いてる人や収入、年収印税についての簡単なまとめ
元貴乃花親方が芸人の鉄拳さんと組んで絵本(光のテーブル)を制作したことでニュースになりました。しかも元貴乃花親方は絵本作家として活動をしていくという予想の斜め上をいく発表で世間は驚くばかり!そんな貴乃花さんが踏み込む?絵本作家業界とはどのようなものなのでしょう?簡単に足を踏み入れられる業界なのでしょうか?
目次
絵本作家に向いてる人の要素をとことんまとめてみた
元貴乃花親方は相撲業界の人でまったく絵本とは関係のない業界の人物なわけですが、そのような人が絵本作家に向いている人なのか?ということで必要な要素を調べてみました。
絵本作家に向いている人はどのような人なのか?を調べてみると特別な素質というよりは、
そのお仕事をやる上で当然のことが挙ってきました。
絵本作家に向いてる人の要点一覧
・イラスト、文章が得意
・元々絵を描くことが好き
・持続力、継続力
・クリエイティブな感性
・多くの人に発信をしたいと思っている
・人々から評価を得たい
・子供や絵本が好きな人達に”感動”や”喜び”を与えたい人
・経験が豊富
・絵本なので子供の目線で物を観る感覚
・兼業で書くことができるバイタリティ
・安定した収入が無くても継続できる程に好き
・自らの足で出版社に売り込みに行ける行動力と営業力
・そう簡単に商業出版されなくても諦めないメンタル
上記のような要素は絵本作家にとって必要なスキルなのは当然と言えば当然に思えます。
(他の業種でも必要なことがたくさんありますね!)
元貴乃花親方がどのような感性と人間性なのかはわかりませんが、絵本作家として活動をしていくのならこれらの要素を持っているのでしょう。ましてや相撲で頂点をとった人物なので私達一般人には想像できない位の経験とポテンシャルをもっていることは間違いありません!
↓実際に制作された元貴乃花親方の絵本「光のテーブル」
絵本作家の収入、年収の現実
やはり、一般的な会社勤めとは異なる業界となると気になってしまうのは絵本作家の収入や年収、絵本業界のそれらは調べてみると、決してそれほど高いものではなく作家として売れても400万円程なのだとか。
それほど売れていない人だと100〜200万円とのことで、大きな収入を得れるような職業ではないことがわかります。
ただ、絵本作家の方々はお金の為ではなく、感動や喜びを与える職業なのでお金のことを考える人は少ないかもしれませんが…
ただし、世界規模でベストセラーになった場合に限ってはかなりの収入になることもあるのだそうです…
今回の元貴乃花親方の光のテーブルが出版に至った場合には話題性が相まってものすごい発行部数になるのではないでしょうか??
絵本作家の印税はそれ程高くない?だが世界レベルはやはりヤバい!?
さて、実際のところ絵本作家の印税とは具体的にどれほどのものなのでしょうか?
それらを簡潔にまとめてみました。
★大方、作品単価の10%が相場、出版社によって7〜12%と数字は動く
絵本は小説のように売れるものではない。数千部売れればヒットなので1冊の印税で大金というわけにはいかないようです。
例えば、1冊を1000円とした場合の印税による収入
1000部売れて = 10万円が手に入る印税
5000部売れて = 50万円
1万部売れて = 100万円
人によってはイラストをお金を払って他の人に書いてもらう人もいるので、この場合はさらに利益が減ることになります。両方が1人で出来れば丸々自身に入るのでしょうが、本業ではなく兼業で行った場合は1冊書き上げるペースもゆっくりになってしまいます。
その場合、年間で一体何冊書けるのか?ということになります。
絵本作家としてやっていくのならコンスタントに絵本を書き上げなくてはならないわけですからね!
ただし、ヒットして小学校の推薦図書として作品名に挙った場合は全国の小学校、図書館で採用、購入となるのでその場合は大ヒットとなり、
作家名=小学校への推薦図書にふさわしい
といったネームバリューが付けば本業として十分にやっていくことが十分可能なのだそうです。
ただ、あくまでも本業として生活していくことができるのは一部の絵本作家の人達ということなのでしょう。
例として日本国内でミリオンセラーとなった絵本をまとめてみました↓
<日本国内でのミリオンセラー20選>
いないいないばあ/松谷みよ子(作)瀬川康男(絵)1967年/童心社/650万部
ぐりとぐら/中川李枝子(作)山脇百合子(絵)1967年/福音館書店/504万部
はらぺこあおむし/エリック・カール/森比左志(訳)/1976年/偕成社/399万部
てぶくろ/ウクライナ民話/内田莉莎子(訳)/エウゲーニー・M・ラチョフ(絵)/1965年/福音館書店/312万部
しろくまちゃんのほっとけーき/若山憲/1972年/こぐま社/297万部
おおきなかぶ/ロシア民話/A・トルストイ(再話)/内田莉莎子(訳)/佐藤忠良(絵)/1966年/福音館書店/296万部
ねないこだれだ/せなけいこ/1969年/福音館書店/295万部
ぐりとぐらのおきゃくさま/中川李枝子(作)/山脇百合子(絵)/1967年/福音館書店/280万部
三びきのやぎのがらがらどん/マーシャ・ブラウン/瀬田貞二(訳)/1965年/福音館書店/265万部
きんぎょが にげた/五味太郎/1982年/福音館書店/264万部
いないいないばああそび/木村裕一/1988年/偕成社/258万部
ノンタンぶらんこのせて/キヨノサチコ/1976年/偕成社/257万部
じゃあじゃあびりびり/まついのりこ/1983年/偕成社/257万部
しろいうさぎとくろいうさぎ/ガース・ウィリアムズ/松岡享子(訳)/1965年/福音館書店/248万部
ノンタンおやすみなさい/キヨノサチコ/1976年/偕成社/242万部
ノンタン!サンタクロースだよ/キヨノサチコ/1978年/偕成社/240万部
からすのパンやさん/かこさとし/1973年/偕成社/240万部
ボードブック/はらぺこあおむし/エリック・カール/森比左志(訳)/1997年/偕成社/239万部
ウォーリーをさがせ!/マーティン・ハンドフォード/唐沢則幸(訳)/1987年/フレーベル館/237万部
ぐるんぱのようちえん/西内ミナミ(作)/堀内誠一(絵)/1966年/福音館書店/234万部
wikiより抜粋
”ぐりとぐら”は筆者も子供の時代には読んだ記憶があり、名前を聞くだけで懐かしい気持ちに浸れます。
ちなみに絵本世界一の発行部数はエリックカール(アメリカ)の”はらぺこあおむし”でなんと累計発行部数4400万部!
一冊1000円だとして上記で挙げたパーセンテージで計算した場合、印税は怒濤の44億円!!
世界一ですからスゴい額なのはわかりますが、それでも驚きの印税額ですね!
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絵本作家になるには?2019年!
絵本作家になるには特別資格はいらず、実績さえあれば世間には”絵本作家”として名乗ることが可能で、その実績をつくる一歩としては…
・出版社へ応募、コンクール等に応募(持ち込み程神経を磨り減らすことはないとか)
・養成講座へ通う(関係者とのコネを作ることができる)
・自費出版を行う(編集者の意見で内容に手を入れられることが無い)電子出版も可
ちなみに筆者はKindleにて電子出版を行ったことがありますが(絵本ではない)ハードルはそこまで高くないイメージでした。
尚、出版社の例を挙げてみると募集要項は以下のようになっています↓
第41回(2019年) 講談社絵本新人賞
http://ehon.kodansha.co.jp/award/requirements/新人賞 正賞 賞状・記念品 副賞 50万円 本社より単行本として刊行
佳作 正賞 賞状 副賞 20万円 なお、初版刊行時印税は、賞金に含まれます。
文芸社えほん大賞
https://www.bungeisha.co.jp/ehon/
• ◆大 賞
• ❶絵本部門 1作品 ❷ストーリー部門 1作品 ともに文芸社より書籍化・出版(2019年12月刊行予定) それぞれ賞金50万円
• ◆優秀賞
• ❶絵本部門 2作品 ❷ストーリー部門 2作品 それぞれ賞金10万円
• ◆特別賞
• ❶絵本部門 1作品 ❷ストーリー部門 1作品 それぞれ賞金5万円
コンクールの応募数は数百程行くのが当たり前なので、その中から受賞作品とまで登り詰めるのには特別輝く魅力がある作品であることが重要になります!
今回の元貴乃花親方はコンクールに出すわけでもなければ、現時点では出版という発表がなされているわけではないので直接は関係が無いわけですが、もしコンクールに出した場合結果はどうなるのでしょう?
絵本作家として活動をしたことがある芸能人は意外に多い!?まとめ
では、芸能人で貴乃花さん意外でも絵本作家として活動したことがある人達がどれ位いるのかと調べてみたところ、かなりの人数がいました!
北野武さん = ほしのはなし
キングコング西野亮廣さん = えんとつ町のプペル
宮川大輔さん = ねむたくなる絵本
鉄拳さん = それでも僕は夢をみる
南海キャンディーズしずちゃん = すきすきどんどん
大塚愛さん = ネコが見つけた赤い風船
谷村新司さん =夢人 ~ユメジン~
ベッキーさん = びあん
挙げるとキリが無いですが、絵本を書いている芸能人がたくさんいることが驚きですね!
一般人の感覚から言うと絵本を書いている人自体に会うことがそうそう無いので、「絵本を書いている人」と聞くととても珍しく感じるのですが、「芸能界だとそこまで珍しいことでもないのかな?」と思わされてしまいます。
まとめ
元貴乃花親方が絵本を鉄拳さんと制作したことでまとめてみました。今後本格的に絵本作家として仕事としてやっていくのか?それとも芸術として「絵を描く」「物を作る」という感覚で書いたのか?色々な見方ができますが。実際に光のテーブルの朗読を聞いた人の感想は「感動!」という声ばかりなので、今後どのように活動していくのかが楽しみなところです。
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